WBSSシーズン3は初の女子大会 主催者が独占激白、最強決定戦を開催する目的とは?
シーズン3が1大会になった理由とは?
――シーズン1は男子のスーパーミドル級とクルーザー級の2大会、そして、シーズン2は男子のバンタム級、スーパーライト級、クルーザー級の3大会を行いました。なぜ今回は1大会限定なのでしょうか?
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」(W-ANS ACADEMYへ)
「シーズン1は2階級。シーズン2は3階級と、複数階級でトーナメントを開催するのが我々の通常フォーマットです。しかし、我々はボクシング界最大のトーナメントでもあります。WBSSは照明などの大掛かりな舞台演出も魅力の1つになっていて、いわば巨大なロックバンドのワールドツアーのような大所帯になるのです。現在のコロナ禍の状況では、物流的に、ロシア、東京、アメリカといった複数の国を転戦することは非常に困難です。リスクが付きまといます。制限も多く、簡単ではありません。新型コロナの状況が劇的に改善するようなら、女子の130ポンド大会とは別階級の開催の可能性もあります。このような状況でトーナメントのクオリティを維持するために、シーズン3は女子の1大会のみに留めることになりました」
――通常通りの複数階級での開催となるのは、シーズン4以降になるのでしょうか?
「来年以降に開催を見込んでいるシーズン4では、コロナ禍も終盤に差し掛かる頃ではないでしょうか。ですが、今年はスポーツのカレンダーにおいても、試練の1年になると思います。サッカーの欧州選手権が現在開催中です。ウェンブリースタジアムでの決勝は、6万人の観衆が入場可能になりました。スポーツ界も一歩ずつ前進しています。それでも、業界には大きな試練が続きます。全ての視線は今年の東京五輪に注がれています。五輪が無事に閉幕を迎えれば、スポーツ界にとっての大きなステップになるのではないのでしょうか。
我々は昨年9月、シーズン2のクルーザー級大会決勝(ブリエディスvsドルティコス)をミュンヘンで開催しました。コロナ禍でもファンタスティックな舞台を作り上げることができました。シーズン3の開催を発表できたことは大きな喜びです。2022年にはボクシング界にとっても平常の日々が戻ってくることを祈っています」
(vol.2に続く)
(THE ANSWER編集部)