寺田明日香、11年ぶりVに涙目「1番で良かった」 100m障害・五輪内定はならず「硬くなった」
東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が26日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子100メートル障害では日本記録保持者の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が13秒09(無風)で優勝した。日本選手権の優勝は11年ぶり。五輪参加標準記録12秒84には届かず、五輪内定はお預けとなった。
陸上・日本選手権
東京五輪代表の最終選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が26日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子100メートル障害では日本記録保持者の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が13秒09(無風)で優勝した。日本選手権の優勝は11年ぶり。五輪参加標準記録12秒84には届かず、五輪内定はお預けとなった。
決勝は6レーンで登場。序盤から抜け出し、堂々の優勝を果たした。レース後の場内インタビューでは、笑顔に少し涙を浮かべたような表情で「標準記録を狙いたいと思っていた。久しぶりに13秒かかったなと思った」と振り返った。「行きたいという気持ちが先走って、硬くなった部分がある。でもちゃんと1番で走れたのは良かった」と優勝を喜んだ。
今季は4月末に1年7か月ぶりの自己ベストとなる12秒96(追い風1.6メートル)、6月1日に12秒87(追い風0.6メートル)と自身の日本記録を2度更新。成長を見せてきたが、参加標準記録には届いておらず。今大会で五輪内定を得るには、参加標準記録を突破した上で3位以内に入ることが条件だった。世界陸連の定めたワールドランクでも出場できる可能性が残されている。
23歳で一度引退し、結婚、出産、7人制ラグビーを経て18年12月に陸上復帰した異色のスプリンター。今大会、6歳の一人娘・果緒ちゃんは25日に遠足を終えて大阪入りし、同日夜の準決勝の応援に駆け付けていた。
日本選手権では、3連覇した2010年以来、11年ぶり4度目の優勝。「いろんな方々に支えていただき、11年ぶり優勝という舞台に立てたのはありがたい。自分1人の力じゃなく、いろんな方に背中を押していただいているので頑張りたいなと思います」と今後を見据えていた。
(THE ANSWER編集部)