【ラグビー】昨季覇者破って開幕4連勝のサントリー 日本代表・畠山が語った勝因とは
ダルマゾ氏のもと、スクラムを強化
特に踏ん張りを見せたのはFW陣だった。勝ち越し点となるトライを奪った畠山は30点差以上の大勝にも「最後までプレーしてみないとどうなるかもわからない展開の勝負だったので、勝利を確信した瞬間はなかったです」と80分間にわたって気を抜けない戦いが続いたことを認めつつ、以下のように試合を振り返っている。
「途中ちょっと押し込まれる部分がありましたけど、全体的にスクラムも押すことができました。しっかりとセットピース、特にスクラムでしっかりと組めた部分が自信となりました」
サントリーは開幕前に日本代表のスクラムコーチを務めたマルク・ダルマゾ氏に指導を仰ぎ、スクラムを強化。「ダルマゾさんは帰国したけど、そのあとも青木(佑輔/フッカー)さんを中心に『スクラムを8人全員でしっかり組もう』という意識を高めていくことができました。この大事な試合でしっかりとできたことは大きかったと思います」とFW陣の成長を実感した。
TL開幕4連勝はヤマハ発動機とサントリーの2チームのみとなった。FWについて問われると沢木監督は「プロップ陣は満足していません。ヤマハさんのようにスクラムで衝撃を与えられるようなレベルに高めたいです。もちろんヤマハさんには“ヤマハの良さ”があるように自分たちも“サントリーらしい”スクラムのスタイルを築き上げたい」とさらなる強化を誓っていた。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer