100mV多田修平「引き立て役」から主役に変貌 失わなかった「いつかは自分が」の野心
小池祐貴にも先を越され…見失わなかったスタイル「今までは2位の選手だった」
関学大3年時の2017年にブレークを果たした。9秒台を期待される選手となったが、9秒98を出した小池祐貴にも先を越される形に。だが、野心を失うことはなかった。スタートから前半の強みを生かす走りを徹底。今季は抜群の加速力が甦った。山縣が9秒95を出した裏で4年ぶりの自己ベストとなる10秒01をマーク。この日の大一番で中盤以降へと繋げていくスタイルを見せつけた。
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「今までは2位とか4位の選手だった。こういう大きな舞台で久々に1位をとることができて嬉しい気持ちでいっぱい。日本選手権に向けて、スタートから中盤以降がいい感じで上がっていた。結果的にこういう形になって本当に良かった。本当に今まで以上に集中したのもありましたし、試合を重ねていくたびにスタートから中盤が良くなっていった。その辺りが勝因だと思います」
5月9日の五輪テスト大会は10秒26で2位。10秒24で優勝した2004年アテネ五輪&17年世界陸上の金メダリスト、ジャスティン・ガトリン(米国)が「スゴイネ、タダ!」と称賛したロケットスタートは最大の武器。堂々の日本一で初めての五輪へ。「まだ僕の中では2017年以上を目指している。もっと上を目指して調整していければいい」。もう脇役なんて言わせない。
(THE ANSWER編集部)