国内最強ペアの強さ、再び― タカマツペア、「女王復活」を告げる“勝ち切る姿”
国内最強ペアの面目躍如「自分たちの役割を果たせたかなと思う」
女子ダブルスは、昨季の世界選手権で福島、廣田組が銀、高橋、松友組が銅メダルを獲得したり、年間成績上位ペアが出場するスーパーシリーズ・ファイナルズで米元小春、田中志穂組(北都銀行)が初優勝したりと日本勢の活躍が目立ち、2020年東京五輪の出場権争いを見据えて国内勢対決の注目度が高まっている。その中で、国内リーグ最終日は「タカマツ」ペアが、強敵を相手にマッチポイントから逆転する力強さを見せて優勝に貢献。松友は「海外の試合に出ている間もみんなが優勝の可能性をつないでくれた。最後に出させてもらって(勝って)自分たちの役割を果たせたかなと思う」と話し、国内最強ペアの面目躍如を果たした。
2017年シーズンを思うように勝てなかった高橋、松友にとっては、勝ち続けることが自信とモチベーションの復活に向けた最良の刺激。日本ユニシス女子チームを率いる小宮山元監督は「会社の理解があって国際大会を優先したが、国内に残ったメンバーが頑張り、また(最後は海外遠征から)戻って来たメンバーの頑張りが優勝につながった。優勝も嬉しいが、高橋、松友が久しぶりに海外で優勝してくれて、送り出す意味があったし(国際大会と国内リーグ)の2つを追って2つとも勝てたのは大きかった」と充実感をにじませた。
リオ五輪の決勝で16-19から5連続得点で金メダルを勝ち取った高橋、松友組だけに、窮地をしのいで勝ち切る姿には強さの復活を印象付けるものがあった。後輩ペアの躍進が目覚ましいが、2018年シーズンは日本女子ダブルスのけん引役である「タカマツ」が逆襲を見せるシーズンになるのかもしれない。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)