【ラグビー】サントリー開幕3連勝も指揮官は「まだ20点」 理想のスタイル実現へ道半ば
10日に秩父宮ラグビー場で行われたラグビートップリーグ第3節でリコーブラックラムズを下したサントリーサンゴリアス。23-17(前半13-14)と逆転勝利し、開幕3連勝となった。
後半逆転で3連勝、それでも厳しい評価の沢木監督
10日に秩父宮ラグビー場で行われたラグビートップリーグ第3節でリコーブラックラムズを下したサントリーサンゴリアス。23-17(前半13-14)と逆転勝利し、開幕3連勝となった。しかし今季からチームを率いる沢木敬介監督は「まだ20点くらいです」とあえて厳しい点数をつけた。
サントリーは序盤、リコーの鋭い出足に苦しんで前半14分までに2トライを喫し、苦しいスタートとなった。それでもスタンドオフ小野晃征のゲームメークとキックを中心に盛り返し、後半17分に小野のペナルティーゴールで16-14とすると、同29分にはウイング竹下祥平のトライと小野のコンバージョンキック成功で突き放した。
しかし指揮官は試合後の共同会見で冒頭の言葉を口にした。
「見ている人も質の低いプレーは見たくないと思います。今はチームにあえて色々なプレッシャーを与えていて、その中でも勝てたというのは一番の収穫です。ただ、前半からサントリーのテンポで進めて、原点のアタッキングラグビーを仕掛けていくことが必要でした。開幕して3試合、まだできていないと感じます」
ビハインドを背負った序盤を強調して、理想とするスタイルにはまだたどり着いていないとした。沢木監督は昨年のラグビーワールドカップ・イングランド大会でもスタッフの一員として帯同し、南アフリカ戦の番狂わせなど日本中に巻き起こすチームを陰で支えた。W杯後にコーチ復帰後、今シーズンから監督に率いている。トップリーグ屈指の強豪だけに求めるレベルは高いが「選手も誰一人満足していません。それが成長だと思います」と意識面での向上を認めている。