稲垣が堀江が指揮官が、惜別メッセージ

　ラグビーの日本選手権を兼ねたトップリーグ（TL）のプレーオフトーナメント決勝が23日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、パナソニックが31-26でサントリーを下し、5季ぶり5度目の優勝（三洋電機時代含む）を飾った。現行システムでは最後となるトップリーグで優勝5度はサントリーに並ぶ最多。有終の美を飾った2019年ラグビーW杯日本代表WTB福岡堅樹に対し、チームメートから続々と惜別のメッセージが寄せられた。

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　日本代表でも共にプレーしたPR稲垣啓太は「サヨナラというくらいです。彼なりに今日もいいプレーしていましたし、満足できるシーズンだったのでは。出し切ったと思うので、最高の形で送り出せる。第2の人生を応援しています」とクールなエール。さらに「こうやってラグビー続けていると彼に治療してもらう日がくるかもしれない。それまでラグビーを続けたいですね」と続けていた。

　同じく2019年ラグビーW杯で日本を熱狂させたHO堀江翔太も「彼のおかげで救われたこともありましたし、もうちょい（プレーを）できるやろうなとは思いますけど。医者になってほしいなという思いも持っているので、早くチームドクターになってくれたらいいなって。一番早く選手のもとに駆け付けられるんじゃないですか。選手より速いチームドクターを期待しています」と、笑いながら“愛”を込めて答えていた。

　ラグビー人生で最後となったトライをアシストしたSO松田力也は並んで記者会見。「これまで一番日本ラグビーに貢献されている方。ここで引退されてしまうのが悲しい。本当なのかなと。次のステージで頑張ってほしい。感謝しかないです」と、かみしめるように話した。

　またロビー・ディーンズ監督も「ケンキのプレーは今日も凄かったですし、今シーズン通してずっといいプレーを続けてくれた。本当に味方で良かった。彼のような才能は類まれ。人としても素晴らしい。彼が残したレガシーはチームにも残っていく」と最敬礼していた。