1トライ及ばず、バレットは勝者称賛「今日はパナソニックが素晴らしかった」

　ラグビーの日本選手権を兼ねたトップリーグ（TL）のプレーオフトーナメント決勝が23日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、パナソニックが31-26でサントリーを下し、5季ぶり5度目の優勝（三洋電機時代含む）を飾った。6度目の優勝に1トライ届かなかったサントリー。日本でのラストゲームとなったニュージーランド代表SOボーデン・バレットは試合後、「また日本に帰ってきたい」と振り返った。

　7-23と16点のビハインドで前半を折り返したサントリー。後半は猛攻をしかけ、残り1分30秒で5点差まで迫ったが届かなかった。

　コンバージョンを3本決めるなど、サントリーのアタックをけん引したバレット。試合後のインタビューでは「東京での時間もそう。サンゴリアスの時間も素晴らしいものでした。今日はパナソニックが素晴らしいプレーをしたと思います」とまずは勝者を称えた。

　1年契約でサントリー入団。2度の世界最優秀選手に輝いた世界的なスターは日本のファンに強いインパクトを与えた。トップリーグの感想を問われると、「スキルも高い、スピードもそう。素晴らしいリーグ。6か月間応援いただいて今日までプレーできたことを感謝したい」と笑顔を浮かべ、「最後いい形で終われなかったのは残念ですが、チームにとっても新しい価値を与えられたなら光栄です」とうなずいた。

　最後に「本当にまた日本に帰ってきてプレーしたい。サポートしてくれた仲間たちにも感謝したい」と爽やかにコメントし、秩父宮のファンから拍手を浴びていた。