中京テレビ・ブリヂストンレディス最終日

　女子ゴルフの国内ツアー、中京テレビ・ブリヂストンレディス最終日が23日、愛知・中京GC石野C（6486ヤード、パー72）で行われた。21日の悪天候で36ホールの短縮競技となった中、首位で出た稲見萌寧（都築電気）が4バーディー、ボギーなしの68で回り、通算15アンダーで今年5勝目を挙げた。プレー後のオンライン会見では「出場できたらラッキーという気持ち」と東京五輪への憧れも語った。

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　前日はツアー新記録となる13バーディー（2ボギー）を奪い、パー72のコースではツアー最少ストロークに並ぶ61を記録した稲見。この日は出だし1番で幸先良くバーディーを奪取。その後もボギーを打つことなく、終わってみれば2位に6打差をつけて圧勝した。プレー後のオンライン会見では「今年は調子が物凄くいいわけではない。でも、全体的にそれなりにいってくれて、勝利数が取れていることが嬉しい」と語った。

　これで今季6勝目。21年は12戦5勝と強さを見せている。要因については「自分ではよくわからない」と笑いながらも「負けたくない気持ちが強い。あとはパターが入る回数が増えたかなと」と分析した。

　世界ランクは日本勢4番手の31位。12位の畑岡奈紗、25位の古江彩佳、26位の渋野日向子らと東京五輪代表の2枠を争う。「出場したい気持ちはあるけど、そこがゴールというわけではない。一試合一試合大切にして、出場できたらラッキーだなという気持ち」と控えめだが「五輪に関しては、ランキングが徐々に上がってきてくれているので、近づいているかな」とも語った。

　金メダルと言えば「吉田沙保里さん」と名前を挙げ、ここ一番に強い選手を思い浮かべた。「日の丸を背負って、数少ない人しか出られない舞台だと思っている。出場できたら、自分にとって物凄く名誉なことだなと思う」と五輪へのあこがれも語った。

「私は完璧主義者」と語る21歳。「ここで勝利数が止まらないように、これからもどんどん上位でプレーしたいという思いがある。頑張ってこれからも勝ち続けていきたい」と成長を誓った。