有村智恵が暫定首位 大人の“安全ゴルフ”を封印「今は昔くらい優勝したい欲がある」
女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースが14日、福岡CC和白C(6335ヤード、パー72)で開幕した。ツアー通算14勝の有村智恵(日本HP)は6バーディー、ボギーなしの66で回って6アンダー。ホールアウト時点で暫定首位発進とした。
ほけんの窓口レディースが開幕
女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースが14日、福岡CC和白C(6335ヤード、パー72)で開幕した。ツアー通算14勝の有村智恵(日本HP)は6バーディー、ボギーなしの66で回って6アンダー。ホールアウト時点で暫定首位発進とした。
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有村は前半6番で119ヤードから、7番で165ヤードからともに2メートルにつけて連続バーディー。後半も11番で7メートルのバーディーパットを沈めるなど、4つ伸ばした。
「先週までずっとメンタル面で大きくブレーキをかけていた。ショットの調子の上がらない状態からセーフティに行ってしまっていた。そういう気持ちから予選落ちしたり、上で戦えない歯がゆさを感じていた。どこかで勝たないといけない、と。この結果は大きな自信になります」
今年は8試合に出場し、2度の20位が最高。前週は3度目の予選落ちを喫した。球が上がらず、ピンを攻めていけない。調子が悪いと思い、知らず知らずのうちに安全なゴルフとなっていた。「体も思っている以上に動いていなかったし、今まで以上に小さな動きになっていた。『年を重ねるとリミットをかけてしまう』と言われる」。33歳で経験を積んだ一方で、考えすぎている部分もあった。
前週は予選落ちした後の土、日曜にルーティンを変更。構えに入るまでに「止まる時間を作らないように」と、バックスイングでダイナミックに動くようにした。さらに、今週はグリーン奥からのアプローチを重点的に練習。この日は1、5、6番でグリーン奥に外したが、好アプローチでパーセーブした。「リミットを外すことを心掛けていたけど、やっぱり試合になると打つ直前に怖さが出る」と不安はあるが、「奥に行ってもいいという気持ちでやった」と思い切って攻めた。
マスターズを制覇した松山英樹(LEXUS)も指導する目澤秀憲コーチに19年から師事。米国から帰国した同コーチが隔離期間を終え、今週は月曜も練習をチェックしてもらった。「気持ちの面では、今は昔くらい優勝したいという欲があります。ただ、昔は自分が一番うまいと勘違いもしていた時もあったので、今の難しさは倍くらい違うと思います。今は誰が勝ってもおかしくないので自分で壁を作らないようにしたい」と力を込めた。
(THE ANSWER編集部)