ワールドプレミアは「勝つならここってタイミング」 アンカツ氏が称賛した“操作性”
競馬のG1天皇賞・春(阪神・芝3200メートル)は2日、福永祐一騎手騎乗の3番人気ワールドプレミア(牡5歳、栗東・友道)が最後の直線で差し切って、2019年菊花賞に続くG1・2勝目を挙げた。元騎手の安藤勝己氏は「勝つならここってタイミングやった」と評価している。
ライバルが先に前を捕まえにいく絶好のレース展開
競馬のG1天皇賞・春(阪神・芝3200メートル)は2日、福永祐一騎手騎乗の3番人気ワールドプレミア(牡5歳、栗東・友道)が最後の直線で差し切って、2019年菊花賞に続くG1・2勝目を挙げた。元騎手の安藤勝己氏は「勝つならここってタイミングやった」と評価している。
最内枠のメリットを最大限生かした。ワールドプレミアは道中は中団のインを追走。コースロスを最小限に抑える位置でレースを進め、勝負どころでじわっと上がっていく。4コーナーの手前で前にアリストテレスを見ながら外目へと進路を取り、5番手で直線を向くと前を行くライバルたちを一気に飲み込んだ。
残り100メートル付近でディープボンドを外からかわし、最後は3/4馬身差をつけてゴールに飛び込んだ。鞍上の見事なエスコートも光り、伝統の長距離G1を制したワールドプレミア。名手アンカツ氏は自身のツイッターでこう振り返っている。
「ディアスティマの手応えが良すぎたので、カレンブーケドールが捕まえに動いてディープボンドにマッチする展開になった。それをシメシメと待ってたんがワールドプレミア。長距離戦における操作性が違ってたし、ここ目標に余力残しのレースしてきたからね。いい運びしたけどアリストテレスは距離が長いな」と上位4頭のレース運びを回顧。
さらに「ワールドプレミアはディープっぽくないステイヤー。勝つならここってタイミングやった」と続けている。
鞍上の福永は昨年、コントレイルで制した菊花賞以来のG1通算29勝目。天皇賞・春は初制覇で、8大競走完全制覇へ残すは有馬記念だけとなった。
(THE ANSWER編集部)