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宗像サニックス、縮小検討報道に選手の思いは ヘスケス「このチームが人生の全て」

ラグビー・トップリーグ(TL)のプレーオフトーナメントは18日、2会場で1回戦が行われ、東京・秩父宮ラグビー場ではTLレッドカンファレンス8位の宗像サニックスが21-31でトップチャレンジリーグ(TCL)2位の近鉄に敗れた。試合後の会見では、来季のチーム規模に関する一部報道に関し、選手たちが思いを語った。

宗像サニックスの選手たちが思いを語った【写真:中戸川知世】
宗像サニックスの選手たちが思いを語った【写真:中戸川知世】

トップリーグ・プレーオフトーナメント1回戦で敗戦

 ラグビー・トップリーグ(TL)のプレーオフトーナメントは18日、2会場で1回戦が行われ、東京・秩父宮ラグビー場ではTLレッドカンファレンス8位の宗像サニックスが21-31でトップチャレンジリーグ(TCL)2位の近鉄に敗れた。試合後の会見では、来季のチーム規模に関する一部報道に関し、選手たちが思いを語った。

 相手の勢いに屈した。宗像サニックスは前半11分、19年W杯日本大会で日本の8強入りに貢献したLOジェームス・ムーアが密集から抜け出し、ラストパスを受けたHO王鏡聞がトライ。幸先良く先取点を奪ったが、近鉄に盛り返されて前半は14-17と3点ビハインドで折り返す。後半、開始早々に相手が退場者を出し、数的優位の状況となったが逆転することはできなかった。

 試合前には一部報道で、来季はチーム規模を縮小し、外国人選手との契約も絞り込むことを検討している等の情報が出た。試合後のオンライン会見で、主将のLO福坪龍一郎は「各選手いろいろと考えることがあった。ゲームが始まれば目の前のことには集中できるから、大丈夫だと伝えた。正直、チームがどういう方向に行くかは僕たちもはっきりわからないが、ラグビーをやっている選手には夢があるチームであり続けると思う」と気丈に話した。

 同じく会見に出席したムーアは「記事を見て、凄く残念な気持ちになった。ファンを大切にする凄く素晴らしいチーム。報道が出たことで、たくさんの方が残念な気持ちになったと思う」と語った。15年W杯の南アフリカ戦で逆転トライを決めたWTBカーン・ヘスケスは、チームに所属して11年目。「家族と思える人と関われてきたが、そのファミリーのメンバーを失うのは残念な気持ち。サニックスが人生の全てだと思っている。報道を見て、寂しい気持ちになった」と肩を落とした。

 今季最終戦となった試合後、円陣で感謝を伝えたという福坪は「プロスポーツチームなので、報道関係なく1年で人は入れ替わる。主将をやらせてもらったこと、皆とプレーできたことが嬉しい。私たちは5月からプレシーズンを初めて、1年間ラグビー漬けの毎日をやってきた。そこに自信を持っていい」と振り返っていた。

(THE ANSWER編集部)


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