「最期にお礼を言えなかった」 亡き恩人に捧ぐ活躍を…賞金女王・鈴木愛が暫定11位
女子ゴルフの国内ツアー・Tポイント×ENEOS第2日が20日、鹿児島・高牧CC(6424ヤード、パー72)で行われたが、降雨によるコースコンディションの不良で一時中断となった末、サスペンデッドとなった。6打差の31位で出た2017、19年賞金女王の鈴木愛(セールスフォース)は5バーディー、1ボギーの68で回りきり、通算6アンダーで5打差の暫定11位に浮上。サイ・ペイイン(台湾)が11アンダーで同首位とした。
Tポイント×ENEOS第2日
女子ゴルフの国内ツアー・Tポイント×ENEOS第2日が20日、鹿児島・高牧CC(6424ヤード、パー72)で行われたが、降雨によるコースコンディションの不良で一時中断となった末、サスペンデッドとなった。6打差の31位で出た2017、19年賞金女王の鈴木愛(セールスフォース)は5バーディー、1ボギーの68で回りきり、通算6アンダーで5打差の暫定11位に浮上。サイ・ペイイン(台湾)が11アンダーで同首位とした。
鈴木が得意のパットでスコアメークした。前半4番は4メートル、5番は4メートル、後半13番は5メートル、17番で5メートルを沈めてバーディー。最終18番はこの日最も長い8メートルをねじ込んで伸ばした。5メートル前後のパットは名手・鈴木にとってバーディーチャンスのようだ。
「数少ないチャンスをものにできた。この雨の中では最高のプレーだったかなと思います。今年に入ってあまり自分にプレッシャーをかけないようにやっている。かみ合えばいつでもバーディーが獲れたり、上位に入れる状態。今週はちょっとかみ合ったかなという感じです」
吉報を届けたい人がいる。ENEOSホールディングス名誉顧問・渡文明氏が昨年12月に84歳で亡くなった。旧・新日本石油社長や石油連盟会長などを務めた同氏。鈴木は17年ニトリレディスのプロアマ戦で一緒にラウンドした。「そこから大事にしていただいて、凄くお世話になりました」。賞金女王争いをしている時は、毎週のように連絡をくれて気遣ってもらった。
「オフもいつもごはんに連れて行ってくださる。他の大会のプロアマ戦でも『一緒に回ろう』と言って同じ組にしてもらうこともありました。本当にお世話になっていて、かなりお元気でした。(このオフも)『1月中にごはん行こうね』って連絡もしてくださっていたので本当に残念です」
同社は今大会の主催企業の一つ。「恩返しの意味で本当にいい成績を残して、いい結果で終われたら最高。その想いで明日も一日回れたら。最期にお礼を言えなかったので、本当に結果で恩返ししたい」。言葉に力を込めて最終ラウンドを見据えた。
(THE ANSWER編集部)