応募300人「スポーツ×食」新セミナーが盛況 廣瀬俊朗さんも刺激「新しい形だった」
廣瀬さん「食は『楽しく』が大事」伊藤さん「食事が健康につながる」
ほかにも試合前と試合後に摂るメニュー、外国人と日本人アスリートの栄養摂取の違い、スポーツ栄養における和食の重要性、幼少期の食生活などについて2人の経験と考えが明かされた。また、後半には橋本氏が「国民1人が食べる米の量はここ55年で何%減少したか」「日本の食品ロス年間612万トンのうち家庭から出る割合は?」などのクイズを交え、身近なところからSDGsについて意識を高める方法についてもレクチャーした。
質問コーナーでは、参加者から事前に受けていた「子供の食が細くて困っている」という保護者の悩みに答えた廣瀬さん。「食事を楽しい時間にすること。僕らもつらい合宿は一日が終わった食事の場が、みんなでドラマの話をしたり、ゲームの話をしたり、一番楽しい時間だった。食べないと怒られると思わせず、何かちょっと頑張ってみようというくらいでいいのかな」とアスリートの立場からのアドバイスを送った。
最後には「食は自分たちの体を作る大切なこと。『楽しく』が大事。1日であんなに贅沢な時間ない。テレビを観ながらではなく、作ってくれた人のこと思いながら過ごせると、より素敵な時間になるんじゃないか」と参加者に呼びかけた。イベント後には「自分が大事にしてきた楽しく食べるということが競技の枠を越えても一緒と感じられて良かった。こういうイベントでSDGsが出てくるのも新しい形だと思う」と刺激を受けた様子だった。
伊藤さんは「健康にまつわる要素は多いけど、食事が一番大きいもの。毎日の運動は難しいこともあるけど、食事は誰しもお腹がすくことで感じるので。食事に気を付けていくことが健康につながることの気づきになれば」と参加者にメッセージ。「私自身も健康にいいものを食べることもだけど、ストレスなく食べることも大切にしている。ヘルシーさにこだわりすぎず、栄養のバランスに気を付けていきたい」と自身の意識を語った。
なお、イベントは来年3月まで1年間かけて全7回で行われ、次回の第2回は5月を予定している。
(THE ANSWER編集部)