五輪代表・岡澤セオンが見せたアマのプライド 「3分3回では絶対に負けない」
新型コロナウイルスと戦う医療従事者や患者を支援するボクシングのチャリティーイベント「LEGEND」が11日、東京・代々木第一体育館で行われた。スパーリング形式で行われる3分×3回のエキシビションマッチ。アマで東京五輪代表の岡澤セオン(鹿児島県体協)は日本スーパーライト級ユース王者・佐々木尽(八王子中屋)と対戦した。
ボクシングチャリティーイベント「LEGEND」
新型コロナウイルスと戦う医療従事者や患者を支援するボクシングのチャリティーイベント「LEGEND」が11日、東京・代々木第一体育館で行われた。スパーリング形式で行われる3分×3回のエキシビションマッチ。アマで東京五輪代表の岡澤セオン(鹿児島県体協)は日本スーパーライト級ユース王者・佐々木尽(八王子中屋)と対戦した。
プロとアマ、それぞれの次世代を担うホープが拳を交えた。全日本選手権で2連覇しているサウスポー・岡澤と、プロ10戦10勝(9KO)の佐々木。戦前からツイッター上で“舌戦”を繰り広げていた両者はヘッドギアを装着せずに高度の技術を披露しあった。
共にノーガードで相手のパンチを誘い、パンチを繰り出し合う。テクニックに長ける岡澤が、佐々木を翻弄するような場面もあった。それぞれがパフォーマンスも交えながら、最後まで笑顔で打ち合った。
リング上でのインタビューで岡澤は「19歳ですか。ありえない(強さ)ですね。自分が6年前ならやられています」と佐々木を称えつつ、「3分3ラウンドの、このルールでは絶対負けないです。どんな選手が相手でも。それがアマチュアボクサーです」とプライドを覗かせた。
岡澤はガーナ人を父親に持つ、25歳のサウスポー。中学まではレスリングに取り組み、高校からボクシングを始めた。ウェルター級で全日本選手権2連覇。2019年アジア選手権準優勝。世界選手権で8強入り。2020年の東京五輪アジア・オセアニア大陸予選では5位決定戦で勝利して五輪出場権を獲得している。
(THE ANSWER編集部)