世界2位・山口茜が悲願の初V 20歳の躍進に海外脚光「驚愕の逆転劇を繰り広げた」
バドミントンのスーパーシリーズ(SS)ファイナルは現地時間17日に女子シングルス決勝が行われ、世界ランク2位の山口茜(再春館製薬所)が悲願の初優勝を飾った。近年躍進が続いている日本バドミントンだが、海外メディアも山口の躍進を報じている。
スーパーシリーズファイナル、女子決勝でリオ五輪銀のプルサラを2-1で撃破
バドミントンのスーパーシリーズ(SS)ファイナルは現地時間17日に女子シングルス決勝が行われ、世界ランク2位の山口茜(再春館製薬所)が悲願の初優勝を飾った。近年躍進が続いている日本バドミントンだが、海外メディアも山口の躍進を報じている。
「アカネ・ヤマグチは逆転劇でタイトルを手にした」
このように見出しを打ち、山口を取り上げたのは米スポーツ放送専門局「FOXスポーツ」アジア版だ。
「アカネ・ヤマグチはスーパーシリーズ決勝で、シンドゥ・プサルラ相手にタイトルを奪うため、驚愕の逆転劇を繰り広げた。ドバイでの94分間にも及ぶ激闘のなか、第1ゲームを失って続くゲームもリードされた。にもかかわらず、頂点に立ったのはヤマグチだった」
山口は第1ゲームを15-21と先取され、第2ゲームも0-5とリードを奪われた。リオ五輪銀メダリストのシンドゥ・プルサラ(インド)相手に劣勢を強いられながらも、そこから怒涛の反撃を見せたことに触れている。
「ヤマグチは挽回を見せ、第2ゲームを21-12で奪い返し、最終ゲームに持ち込んだ。そして、最後は19-19のタイスコアとなりながらも、タイトルを確保するために最後の2点を奪い取った」
1時間半を超える激闘を2-1(15-21、21-12、21-19)の逆転で制した山口。念願の初優勝は、日本勢としても2015年の奥原希望(日本ユニシス)以来2度目となるシングルス優勝となった。
中学生にして日本代表に選出されるなど、かねてよりその将来性を嘱望されていた山口だが、リオ五輪の準々決勝で奥原との直接対決に敗れるなど、タイトルにあと一歩届かない我慢の時期が続いた。それでも実力を着々とつけ、20歳となった今年は奥原よりも上の世界ランク2位につけている。初の世界一で、2020年の東京五輪に向けて「日本に山口あり」を印象づけたのは確かだ。