楢崎智亜、無観客に「緊張感が…」 東京五輪開催方式は「自分が選べるものではない」
スポーツクライミングのボルダリング・ジャパンカップは30日、東京・駒沢屋内球技場で予選が行われた。東京五輪代表で金メダル候補の楢崎智亜(ともあ・TEAM au)は7位で予選通過。新コーチとの取り組みを明かし、東京五輪に向けて無観客でも戦う意思を示した。
ボルダリング・ジャパンカップが開幕
スポーツクライミングのボルダリング・ジャパンカップは30日、東京・駒沢屋内球技場で予選が行われた。東京五輪代表で金メダル候補の楢崎智亜(ともあ・TEAM au)は7位で予選通過。新コーチとの取り組みを明かし、東京五輪に向けて無観客でも戦う意思を示した。
日本のエースがまずまずのスタートを切った。全5課題のうち2つを完登。難しい設定が続き「全体を通して課題が難しい。なかなか決め切れなかった。久しぶりの大会うまく合わせられていない。どれもゴリ押しで登ってしまっている」と振り返った。
昨年10月頃から宮澤克明コーチに師事し、今年から正式契約。「自分でやることに限界を感じてきていた。カツさん(宮澤コーチ)は自分の苦手な課題を作ってくれる」。体を壁に近づけた状態で登ることを意識。登り方のレパートリーを増やしている最中だ。
国際連盟と日本協会による東京五輪出場基準の解釈を巡る問題では、昨年12月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が出した裁定で代表選手(男女2人ずつ)が決定した。自身は2019年世界選手権でスピード、ボルダリング、リードの3種目を合わせた複合で金メダルを獲得し、早々に内定を決めていたが、弟・明智(めいち・TEAM au)は落選。「そこは凄く残念。その分、自分が頑張らないといけないし、明智も世界選手権を目指している」と切り替えた。
この日は無観客で開催され、場内実況もなし。「緊張感が小さくなる。完登した時の歓声がなくて寂しい」と本音を明かしつつ、東京五輪の無観客案には「どっちにしても自分が選べるものではない。無観客でも力を出せるようにならないといけない」と気を引き締めた。31日の準決勝、決勝へ「優勝を狙ってきている」と宣言。絶対エースは着々と準備を進めていく。
(THE ANSWER編集部)