元全米王者ブラウン、4回転なしで価値ある100点超え 先輩名手「完璧なスケーターだ」
フィギュアスケートの全米選手権は16日(日本時間17日)、男子ショートプログラムが行われ、5連覇を狙うネイサン・チェンが113.92点で首位発進。2位のヴィンセント・ジョウに続き、3位に入った15年王者ジェイソン・ブラウンも100.92点で100点超え。それも4回転ジャンプなしで“大台超え”を果たし、先輩の名手からも称賛の声が上がっている。
全米選手権3位発進、リッポン「ジェイソン・ブラウンはアメージングだ」
フィギュアスケートの全米選手権は16日(日本時間17日)、男子ショートプログラムが行われ、5連覇を狙うネイサン・チェンが113.92点で首位発進。2位のヴィンセント・ジョウに続き、3位に入った15年王者ジェイソン・ブラウンも100.92点で100点超え。それも4回転ジャンプなしで“大台超え”を果たし、先輩の名手からも称賛の声が上がっている。
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銀盤をダンス会場のように変えた。ブラウンが唯一無二の個性を発揮した。アップテンポなナンバーに合わせ、手足まで神経が行き届き、踊るようなステップ、スピンを披露。跳んだ3本のジャンプはすべて3回転でフリップ、アクセル、ルッツ―トウループだった。しかし、美しく完成度の高い演技で加点を引き出し、得点は100.92点だ。
4回転を2本跳んだチェンの113.92点、ジョウの107.79点に続く3位発進となった。ジャンプの高難度化が進むフィギュアスケート界にあって、4回転を跳ばなくとも戦えることを証明する価値ある100点超え。平昌五輪団体銅メダリストのアダム・リッポン(米国)は自身のツイッターで「ジェイソン・ブラウンはアメージングだ」「正直に言おう、パーフェクトなスケーターだ」と感激した様子でつづった。
ブラウンは優勝した15年を含め、全米選手権では14年から計6度の表彰台を経験。羽生結弦と同い年で昨年12月に26歳になったばかりだが、長年にわたってフィギュア界の第一線を走り続けている。また親日家として知られ、出場した大会で投げ入れられたぬいぐるみを児童福祉施設に寄付し、実際に訪問するなどの活動にも力を入れている。
無観客で行われている今大会。スケーターとして、ブラウンにしか表現できない個性を発揮し、フリーでさらに輝きを放つ。
(THE ANSWER編集部)