本田圭佑が「教育」に励む理由 メキシコ誌に明かした「サッカー」と「夢」の関係性
本田が想う「サッカーと夢」の関係性「僕にできることはサッカーだけではない」
「僕が母国を去る時、アフリカと南アメリカ出身のビジネスパートナーを持った。その際、彼らが給料の半分を自分の国に寄付していることを知った。そこで、僕が育ってきた環境への感謝と疑問を抱くようになった。自分たちにとって何が当然で、他国の人々にとっては何が当然でないのかを考えるようになった」
さらに、発展途上国の子供たちが貧困で苦しむ姿を目の当たりにした時、社会貢献について思考を深めたという。
「自分はどうやって社会に貢献できるのだろうということを真剣に考え始めた。僕にできることは、サッカーだけではない、と。子供たちがもっと夢を見ることのできる機会を与えるために何かしてあげたいと思った」
サッカー選手としてできることはサッカーに限ったことではない。子供に影響を与えられる立場だからこそ、「教育」に貢献できることがあると信じているようだ。記事では「ケイスケの哲学はこうだ」と記し、本田は熱い想いを明かしている。
「サッカーを通して夢を見させる重要性を表現すること。僕は、夢を持たせることだけは叶う立場にあるから。サッカーに生きる人間として、スポーツは本当に素晴らしい存在であると思う。全世界の人間の心を動かせるのだから」
記事では「彼は基本的に表情がシリアスだ。しかし、ある共通点がある。日本、あるいは他の国、またはヨーロッパでこの話を語る時だけ、彼は終始笑顔だ」と記している。いかに教育に対して真摯な想いを抱いているかが伺い知れる。
日本代表も長く経験し、世界の注目を浴びるクラブW杯でピッチに立つ本田。その姿から夢を与えることができると信じて、駆け抜ける。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer