[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

鳥栖U-18が初の日本一! U-15とダブル優勝の快挙に指揮官「クラブとして嬉しい結果」

“大舞台に強い”得点王の田中「練習通り、今まで通りの軌道で蹴れました」

 ところが、試合はここで終わらなかった。粘るFC東京は、後半36分にMF梅原翔琉(3年)のシュートがクロスバーをたたいた跳ね返りをMF佐藤恵介(3年)が頭でつなぎ、右DF小林慶太(3年)がヘディングシュートで押し込んで同点に追いついた。点の取り合いとなった試合のフィナーレは、また豪快なゴールだった。鳥栖は、後半終了間際の90分に石原のクロスからFW田中禅(3年)が逆サイドのゴールネットに突き刺さる強烈な左足のシュートを決めて決勝点。激闘に終止符を打った。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)

 田中は、通算3得点だが得点王。そのうち2点は、準決勝と決勝の決勝点。田中智宗監督が「なぜか大舞台だけは強い」と苦笑いで評価する身長185センチの大型FW田中は「本当に、その通りで、練習やプリンスリーグでは、しょぼい」と笑ったが「左足のシュートは、不得意というイメージはないので、良い所に(ボールを)置けて、GKがニアにいるというは分かっていて、ファーが空いているというのは分かっていたので、思い切り『入れ!』という気持ちで打ちました。チーム練習が終わった後に、シュート練習をずっと蹴り込んでいたので、どの角度だったら決めやすいとか、どのコースが得意というのは、自分の中で感覚があって、自分の中で得意な角度だったので、練習通り、今まで通りの軌道で蹴れました」と勝負を決める一撃には、胸を張った。田中は3年前にサガン鳥栖U-15が同大会のU-15カテゴリーで優勝したときも得点王。大舞台での強さをまたも発揮した。

 鳥栖は28日に決勝戦を行った高円宮杯JFA全日本U-15サッカー選手権大会でも、サガン鳥栖U-15が優勝を飾っており、U-15、U-18の全国大会でダブル優勝。田中監督は「彼らがやってきたことが、ダブル優勝というクラブとして嬉しい結果につながった。U-18という一つのカテゴリーで頑張ってきて、ここからまた進路が別れる中で、一番良い形で終われたのが良かったです」とクラブのアカデミー(育成組織)の新しい歴史を刻んだ選手たちを称えた。前回準優勝の悔しさを晴らした鳥栖が、見事に初の栄冠に輝いた。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)


W-ANS

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集