奥原希望、全日本決勝で山口茜と対戦 世界1位経験者同士「盾と矛の対決を楽しみに」
全日本の決勝で、世界のタテホコ対決だ。第74回全日本総合バドミントン選手権大会は26日に町田市立総合体育館で各種目の準決勝を行い、女子シングルスは、東京五輪の出場を確実にしている奥原希望(太陽ホールディングス)と、山口茜(再春館製薬所)が決勝進出を決めた。連覇を狙う奥原は「多分、国内だけでなく海外のファンの方も楽しみにして下さっている対戦。戦うのは、結構、久々。互いに手の内も知っている。茜ちゃんのトリッキーなショットを、私がどこまでディフェンスできるか。盾と矛の駆け引きを楽しみにしてほしい」と相手の攻撃を封じる意気込みを示した。奥原が世界ランク4位、山口が3位。世界のトップを争う2人の豪華なカードとなる。
奥原が山口とそろって決勝進出「私がどこまでディフェンスできるか」
全日本の決勝で、世界のタテホコ対決だ。第74回全日本総合バドミントン選手権大会は26日に町田市立総合体育館で各種目の準決勝を行い、女子シングルスは、東京五輪の出場を確実にしている奥原希望(太陽ホールディングス)と、山口茜(再春館製薬所)が決勝進出を決めた。連覇を狙う奥原は「多分、国内だけでなく海外のファンの方も楽しみにして下さっている対戦。戦うのは、結構、久々。互いに手の内も知っている。茜ちゃんのトリッキーなショットを、私がどこまでディフェンスできるか。盾と矛の駆け引きを楽しみにしてほしい」と相手の攻撃を封じる意気込みを示した。奥原が世界ランク4位、山口が3位。世界のトップを争う2人の豪華なカードとなる。
一方、先に試合を終えた山口は、決勝で対戦する可能性がある2選手の印象を聞かれ、奥原との対戦に関しては「速いスピードの中で長いラリーになる可能性がある。奥原さんは、最近、攻撃的なプレーが多く見受けられるので、それに対応して、ミスではない点数を相手に気持ちよく取らせないことが大事。その中で、自分がどうやって主導権を握ってラリーを作れるかが大事になると思います」とイメージを語った。
2人は、日本の女子シングルスを高い位置まで引っ張ってきた。互いにジュニア年代から史上初の冠が付く記録をいくつも作り、シニアでも切磋琢磨してきた。2016年リオデジャネイロ五輪の準々決勝で対戦。勝った奥原が日本女子初の五輪メダルとなる銅メダルを獲得した。奥原は翌17年に世界選手権で初優勝し、頂点に立った。一方、山口も国際大会でコンスタントに成績を残し、18年4月に日本選手として初となる世界ランク1位に到達。奥原も昨年10月に世界ランク1位を経験している。東京五輪での金メダル争いが、日本のファンにとっての夢だが、国内最高峰の舞台で久々に対峙することとなった。
国際大会での対戦成績は、奥原が11勝8敗で勝ち越している。直近の対戦は、昨年9月のダイハツヨネックスジャパンオープンの決勝戦で、山口がストレート勝ちを収めている。一昨年の全日本総合では、山口が直接対決を制して優勝したが、前回大会は山口が準決勝で敗退。奥原が頂点に立っている。日本の女王の称号を手にして、東京五輪に挑むのは、どちらか。日本が誇る最強の盾矛対決に注目だ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)