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山口茜が8強入り 1年前に苦戦の18歳高校生に完勝「昨年は点数を離せなかったが…」

バドミントンの第74回全日本総合選手権大会は24日、東京・町田市立総合体育館で第3日が行われ、女子シングルス2回戦で東京五輪の出場を確実にしている山口茜(再春館製薬所)が2-0(21-13、21-13)で昨年の世界ジュニア選手権女王の郡司莉子(八代白百合学園高)を破り、準々決勝に進出した。

準々決勝進出を決めた山口茜【写真:平野貴也】
準々決勝進出を決めた山口茜【写真:平野貴也】

全日本総合選手権、昨年の世界ジュニア選手権女王・郡司に勝利

 バドミントンの第74回全日本総合選手権大会は24日、東京・町田市立総合体育館で第3日が行われ、女子シングルス2回戦で東京五輪の出場を確実にしている山口茜(再春館製薬所)が2-0(21-13、21-13)で昨年の世界ジュニア選手権女王の郡司莉子(八代白百合学園高)を破り、準々決勝に進出した。

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 両者は前回大会の3回戦で対戦し、山口が勝ったものの2-1の接戦だった。1年越しの再戦。試合の序盤から郡司は相手コートの奥へシャトルを飛ばすクリアのコントロールが定まらずに苦戦した。一方、山口は郡司に強打を打たせてネット前へ落とすカウンターアタックを使いながら試合の主導権を握っていった。

 ともに活動拠点が熊本。郡司は、来春の卒業後に山口が所属する再春館製薬所へ入社することが内定しており、11月からは再春館でともに練習をしている。山口によれば、種目が同じため、ほとんどの練習を一緒にこなしていたという。その経験を山口が活かした。

「昨年は、相手の良いショットで決められることが多くて、点数を離せなかったのですが、今年は一緒に練習する機会が増えて、ある程度(相手の強打を)レシーブできる自信もあったので、相手に攻めさせて展開するように(相手の力を)利用できたと思います」と相手の特長が分かっていたかいないかという昨年との違いがあったことを勝因の一つに挙げた。

 一方、敗れた郡司は「今の実力は、これくらい。悔いはない。悔しいけど、今できることは、全部できた」と完敗を認めながらも、試合内容には手応えがあったようで「昨年は、たまたま1ゲーム目を取れただけ。内容的には、今年の方が良かった。試合の中で、少しずつ相手の球に対応できるようになったし、攻撃面でも(強打ばかりに頼らず)ネット前への変化をつけられるようになったのは良かったと思います」と再戦で自身の成長部分も感じ取っていた。

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