世界的名将が回想「チームの成長ぶりを体現する選手になった」

　ラグビー・トップリーグのヤマハ発動機は9日、元日本代表FB五郎丸歩が今季限りで引退すると発表。2015年のワールドカップ（W杯）イングランド大会で日本代表を率いたエディー・ジョーンズ氏（現イングランド代表HC）が「THE ANSWER」にコメントを寄せた。

　ジョーンズ氏にとっても五郎丸は思い出深い選手だった。「五郎丸ほど成長した選手を今まで見たことがありません。彼がバイスキャプテンになってからは目覚ましい成長を遂げ、ワールドカップを迎える時には自己主張ができるようになり、自ら考える力を身につけ、チームの手本となる選手になっていました」と回想した。

　さらに性格の変化にも触れ、「最初の頃は内気な感じでしたが、チームの成長ぶりを体現する選手になったと思います。それは、世界を相手に勝とうという意志を持ったということです。勇敢で、自主性を持ち、自己主張できる選手です」ともコメントした。

　五郎丸は南アフリカを破った“ブラントンの奇跡”では24得点をマークし、歴史的大金星に貢献した。1次リーグ4試合で58得点し大会のドリームチーム（ベストフィフティーン）にも選出。キックを蹴る前に体の中央で両手を合わせる独特のルーティーンが大流行した。

　来年1月16日からスタートするトップリーグが、五郎丸のプレーを見られる最後の機会となる。