【名珍場面2017】松山を逆転V 奇跡の「12秒遅れのカップイン」に全米騒然「待って…もう少し…!」
各メディアが騒然「待って、もう少し待って…!」「これぞ究極の待機だ」
「12秒遅れのバーディー」に各メディアは騒然となった。大会公式は「待ってみよう。きっと良いことが起きるから」、欧州公式ツアーは「待って、もう少し待って…!」、PGA of Americaは「待って…待って…カップインだ!」と公式ツイッターに動画付きで速報。米ゴルフ専門サイト「ゴルフ.com」は「これぞ究極の待機だ」と称賛していた。
実際に映像を見たファンも「これまでゴルフの神様の存在を信じなかった者もいただろう」「こんなことは今までで一度も目撃したことがない! 一度もだ!」「これはなんと素晴らしい…ハイタッチだ!」「キャンドルに火を灯した!」とコメントが相次ぎ、騒然とした様子だった。
プレー規則では「不当に遅れることなくホールに歩み寄る時間に加え、球が止まっているかどうかを確かめるために更に10秒間待つことができる」とされている。このミラクルから、メジャー初制覇がかかっていた首位の松山英樹(レクサス)を交わして優勝。サンデーバックナインで劇的な大逆転Vを達成した。
実力のみならず、運も味方につけてメジャー初制覇を成し遂げたトーマス。その後は9月のフェデックス・カップで年間王者に輝き、24歳ながら一躍、超一流の仲間入りを果たした。躍進を遂げた2017年のなかでも、あの「12秒遅れのバーディー」は忘れられない瞬間となっているだろう。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer