みんな、タイガーになりたかった― 若きトップ選手が語る「私にとってのウッズ」
トーマス「我々が望んでいるもの全て」、デイ「彼の本に影響を受け、プロに挑んだ」
思いは若くしてトップに君臨する選手も同様だ。8月の全米プロゴルフ選手権でメジャー初制覇したジャスティン・トーマス(米国)は「彼が成し遂げてきたことが、我々が望んでいるもの全てだ」、世界ランク1位の経験もあるジェイソン・デイ(オーストラリア)は「幼少期、彼の本を読んだんだ。それに影響を受け、猛特訓し、プロになることに挑んだ」と語り、ウッズが成し遂げてきたものから受けた影響の大きさを吐露している。
また「彼が帰ってくることについてどう?」という問いに対し、エミリアノ・グリジョ(アルゼンチン)は「彼がその場にいることは、私にとっても大きいこと」、アンドリュー・ジョンストン(英国)は「彼と会うこと、そして、新たな彼を知ることがてきるのを心から楽しみにしている」、前述のフィノーは「彼が戦いの舞台に帰ってくることは最高なことだ。帰ってきた彼と会うことをワクワクして待っている」と一様に待ち望み、再びプレーできることを歓迎している。
世代的にウッズを見てゴルフに憧れ、背中を追いかけてきた選手ばかり。その足跡が偉大なものであると、若い選手たちの言葉が示していた。持病の腰痛、そして、睡眠障害などの壁と闘いながらコースにカムバックする英雄。誰もが、その瞬間を心待ちにしていう。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer