54歳タイソン、5649日ぶり“復帰戦” エキシビションで51歳ジョーンズJr.を圧倒
ボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏は28日(日本時間29日)、米ロサンゼルスのステープルズセンターで元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.氏(ともに米国)とエキシビションマッチを行った。2005年6月11日以来、5649日ぶりのリング復帰を飾り、結果は引き分けだった。
エキシビションマッチ、タイソンがジョーンズJr.を圧倒
ボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏は28日(日本時間29日)、米ロサンゼルスのステープルズセンターで元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.氏(ともに米国)とエキシビションマッチを行った。2005年6月11日以来、5649日ぶりのリング復帰を飾り、結果は引き分けだった。
アイアン・マイクがリングに帰ってきた。現役時代を彷彿とさせる黒のトランクスのタイソンが序盤から積極的にプレッシャーをかける。ウィービングしながら距離を詰めて豊富な手数を繰り出していく。2回以降もタイソンは積極的に踏み込み、緊迫感のある攻防が続く。
タイソンは時折鋭いボディーブローを放つが、あからさまに嫌がるジョーンズJr.がクリンチに逃げる展開が続く。ジョーンズJr.の攻撃が単発な一方で、タイソンは54歳とは思えないくらい、終盤まで動きが落ちない。最後まで攻勢の手を緩めることなかった。内容は圧倒していたが、参考としてWBCが認定した元王者3人によるリモート採点の結果、ドローだった。
前日計量では220.4ポンド(約99.97キロ)と全盛期並の体重まで絞ってきた。言わずと知れたボクシング界のレジェンド。現役時代はヘビー級で世界3団体のベルトを獲得したが、私生活では度々問題を起こした。2005年6月11日にケビン・マクブライドに敗れたのが、現役最後の試合だった。
一方のジョーンズJr.は51歳。ミドル級からヘビー級までの4階級を制し、パウンド・フォー・パウンド(PFP)で1位に君臨した名王者だ。2018年にスコット・シグモンと引退試合を行い、判定勝ち。それ以来、2年ぶりのリングだった。
試合は1ラウンド2分の8回戦。グラブは12オンス(通常のヘビー級試合は10オンス)を使用。また勝者にはWBCから特製のベルトが贈呈されることが決まっていた。
試合後の両者のコメント。
タイソン「(結果はドロー)いいですよそれで。引き分けでもいいよ。みんなが喜んでくれたのならそれでいい。僕のパンチが効いたに違いない。お前(ジョーンズJr.)はよく持ちこたえたよ」
ジョーンズJr.「本当に大変だった。ボディーパンチも本当に効いた。何度もやろうとしたことができなかった。ボディーが効いたんだ。体力を奪われた」
(THE ANSWER編集部)