朝の神宮外苑で新様式ランニングイベント 走った後に“そのまま”仕事ができるワケ
終了後はそのまま部屋で仕事へ、参加者「この後はシャワーを浴びて資料作り」
教室が終わったのが、午前8時30分。普通なら始業の時間帯だが、このイベントの魅力はショートステイでホテルの施設を利用できること。
会社帰りをターゲットとしたナイトプランの教室の場合は午後6時30分から1時間行われ、午後3時から同10時までのショートステイが可能。モーニングプランだったこの日は午前6時から午後1時までのショートステイが可能で、教室が終わった後は大浴場はもちろん、そのまま部屋を利用し、仕事に入ることができる。ともに税込み6600円で、追加料金で宿泊、食事もつけることができる。
会社の上司の誘いで前日から宿泊し、参加した社会人1年目の大瀧聡之介さん(23歳)は「社会人になってからコロナの影響もあり、運動する機会が減っていた。これをきっかけに週1、2回でも朝に体を動かす習慣をつけたい」と話し、施設については「神宮外苑は空気が澄んでいて、部屋から見える景色も綺麗。この後はシャワーを浴びて資料作りの仕事をします」と仕事モードに切り替えた。
実業団の元ランナーで現在はランニング指導の仕事もしている森川千明さん(33歳)は「今朝は5時過ぎに起きて参加しました。起きる時は大変ですが、こうやって朝に体を動かすと充実した一日のスタートが切れる」と爽やかな汗を拭い、「とても気分がいいし、ケンケンひとつで走りが変わるきっかけになるんだということも、とても勉強になりました」と充実した表情だった。
ホテル側にとってもスポーツを通じて施設利用者が集まり、宿泊以外に利用者が増えるメリットもある。一緒にイベントに参加した総支配人の長妻昭さんは「今回のイベントを通じて、いろんなスポーツから神宮外苑の魅力を発信していきたい。ここは東京中心部でありながら緑豊かな唯一無二の場所。『こんなにいい所なんだ』と少しでも多くの方に感じてもらいたい」と意義を説いた。
国立競技場の目の前に立ち、バルコニーから競技場を望める部屋もある。宿泊支配人の東郷真一さんも「私どもの仕事は部屋を売ることも一つですが、こうしてアスリート、ビジネスマンの方が参加されて利用していだたくこともプロモーションの一つになる。私自身、運動は普段する機会が少ないのですが、プロの方に走りを教えていただき、貴重な機会になりました」と感謝した。
イベントは10月28日にフィットネス、11月4日にヨガのイベントが行われ、「withコロナ」に新たな価値観を体験できる朝になった。
(THE ANSWER編集部)