四大大会のシード数が19年から「16」へ半減 初戦で「錦織VSフェデラー」も?
世界ランク17位以下は初戦で強豪と対決も…「ドローがすごく影響することになる」
一方で、世界ランク17位以下でこれまでシードの恩恵を受けてきた選手たちは、いきなりトップランカーと対戦する可能性が生まれ、1回戦負けのリスクも高まる。
例えば、右手首の故障から復活を目指す錦織は現在世界ランク22位。2016年のリオ・デジャネイロ五輪で銅メダルを獲得し、一時は世界TOP4まで上り詰めた日本のエースだが、仮に制度導入の2019年時点で世界ランクが17位を下回る場合は、初戦でフェデラーら猛者と対決するシチュエーションも想定しなければならない。
もっとも、スイスのマエストロにとっては、そういった過酷な環境も“心地よい刺激”なようだ。
「16シード制は興味深い。ドローがすごく影響することになる。1週目から面白い試合になるだろうね。トップ選手は楽に慣れていたという訳ではないけれど、長い間、1週目を簡単に突破してきた。世界ランク17位や19、20位の選手と戦うことはあまり乗り気ではないけれど、そういうものとして受け入れるよ」
フェデラーは初戦からの猛者との闘いに想いを馳せていた。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer