樋口久子・三菱電機レディース最終日

　女子ゴルフの樋口久子・三菱電機レディースの最終日が1日、埼玉・武蔵丘GC（6585ヤード、パー72）にて無観客で開催された。単独首位で出た勝みなみ（明治安田生命）は1イーグル、2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72。通算10アンダーで、20歳新人・西村優菜（フリー）に逆転優勝を許す2位に終わった。ホールアウト後は「今日は本当に完敗という感じ」と西村を称えた。

　初日、2日目ともに67で回った勝。1番パー5で幸先よくバーディーを取るも、3番でボギー、4番ではダブルボギーとつまずく。9番でイーグルを奪うなどイーブンパーで前半を終えるが、後半はパープレー。スコアを伸ばせず、6打差の3位でスタートした西村に逆転優勝を許した。

　ホールアウト後にオンライン会見に臨んだ勝は「悔しいです。悔しいの一言ですね。伸ばせるチャンスはいっぱいあったと思うんですけど、バーディーパットを打てるようにしていけなかったので、それが今日一番悔しかったところかなと思います」と唇を噛んだ。

　優勝すれば、昨年5月の中京テレビ・ブリヂストンレディス以来、1年5か月ぶりのツアー通算5勝目（アマチュア時代を含む）だった。共に最終組を回り、初優勝した20歳のルーキーについては「今日は本当に完敗という感じで、すごくいいゴルフをしていて私は見ているだけみたいな感じになってしまった。彼女のゴルフを見て、自分がまだ成長できるなと感じた部分もある」と称えた。

　2位は自身の今季最高順位。「また来週からも始まるし、今週は凄くいいゴルフができていた。今回いろいろ課題も見つかったので、修正しながら来週に臨みたい」と前を向いた。