勝利の直後、感極まる姿に海外ファンも胸打たれる

　米総合格闘技「UFC」のライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフ（ロシア）は25日、UAEアブダビの「ファイトアイランド」で開催された「UFC254」で暫定王者ジャスティン・ゲイジー（米国）を2回KOで破り、王座を統一。MMAデビューから29連勝を飾った32歳は試合後電撃引退を表明した。勝利の直後にマットで泣き崩れるシーンをUFCが公開。海外ファンの感動を誘っている。

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　思わず感極まった。三角締めでゲイジーを失神させたヌルマゴメドフ。マット中央にうずくまると、跪くようにして泣き崩れた。リングの端では金網にもたれかかったゲイジー。なんとも対照的なショットだ。

　試合後に引退を電撃表明したヌルマゴメドフが、感情を露わにした瞬間の1枚をUFCは公式インスタグラムに「誰もが認めるキング」と記して写真を公開。これに海外ファンからは「MMA史上最も感動的な瞬間」「時代の終焉」「この男には尊敬しかない」「彼は私のロールモデル」「彼の引退を受け止めることができない」「彼のドキュメンタリー映画を作って」などと反響が集まっている。

　7月に父親でコーチのアブドゥルマナプさんを亡くし、この試合が最後だと決意してオクタゴンに上がっていたというヌルマゴメドフ。無敗でマットを後にするロシア人初のUFC王者の姿が感動を誘っている。