テニス界が変わる? “25秒ルール”に二大巨頭が難色「有益とは思えない」
ナダルが「最高のショーを見せることはできない」とプレーへの影響を示唆
「個人的には、ある過酷な環境で25秒のクロックが存在するのなら、最高のショーを見せることはできない」
ナダルは、ベストパフォーマンスは保証できないと断言した。
一方、フェデラーもこのシステムについて言及。11月にミラノで行われた21歳以下の新鋭が参加する「ATPネクストジェネレーション・ファイナルズ」でも導入されたが、同大会では選手がコート上で足を痙攣させるシーンが目立ったことから「本当にストレスがかかる」と厳しい見解を述べている。
他のスポーツに目を移せば、北米四大スポーツのMLBではピッチャーの投球間隔を短くする「20秒ルール」が導入され、来季にはこれを厳格化する「ピッチ・クロック」も検討されている。NBAではボール保持から24秒以内にシュートがリングに触れなければならない「ショットクロック制度」を1954年から確立している。試合時間の短縮は、スポーツ界全体の“風潮”とも言えるだろう。
スタンドの観衆を熱狂させるロングラリーを終えたばかりの選手は、息を整える暇もなく次のサービスを打たなければいけない。テニス界に本格導入されることになる「ショットクロック制度」は、今後いくつもの壁を乗り越えなければならなそうだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer