米女子ツアーで米国勢初の年間女王、ボーナス100万ドル獲得「本当に満足」

　今季米女子ゴルフツアー最終戦のCMEツアー選手権は19日に最終日が行われ、レキシー・トンプソン（米国）が2位に入り、ポイント争いを制して米国勢初の年間女王に輝いた。ボーナス100万ドル（約1億1200万円）を手にしたものの、最終ホールでのミスが響き、優勝を逃した。

　ドラマは最終18番にあった。先にスタートしたトンプソンが15アンダーで2位に1打差をつけて最終ホールへ上がったが、1メートル弱のパーパットを外し、ボギーを叩いた。これで14アンダーで並んだアリヤ・ジュタヌガーン（タイ）にチャンスが生まれ、18番でバーディーを奪って逆転優勝。トンプソンは痛恨のミスにより、50万ドル（約5600万円）が手のひらからするりと抜け落ちた。

　悔しさの残る結末となったトンプソンだが、気持ちをすぐに切り替えた。100万ドルの小切手とトロフィーを手に笑顔を浮かべ、「オフシーズンにショートゲームを熱心に練習した。シーズンで2勝できたし、ハードワークが報われて本当に満足している。新車を購入するためにディーラーに行かなくちゃ」と初々しく喜びを語った。

　昨シーズンの年間女王だったアリヤは今季2勝目を挙げ、通算7勝目。好不調の波の激しかったシーズンを最高の形で締めくくり、グリーンでは涙がこぼれ落ちた。「この1勝は私に自信を与えてくれるもの。とても誇らしい。シーズン終盤は不調に陥ったけど、そこから学ぶことは多かった。来シーズンにつなげたい」と最後は満面の笑みへと変わった。

　また、勝てば年間女王のタイトルを獲得していた新人王のパク・ソンヒョンは6位に入り、賞金女王に輝いた。さらに、最優秀選手にはパク・ソンヒョンとユ・ソヨンの韓国コンビが選ばれた。2人の同時選出は初めてという。今シーズン最終戦を前に各タイトル争いが接戦だったこともあり、結果的に4人の選手がトロフィーを受け取るという希にみる混戦のフィニッシュとなった。

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ジ・アンサー編集部●文　text by The Answer