“狭間世代”稲見萌寧が逆転V 黄金&プラチナ世代に意地「いつも悔しい思いをした」
女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディス最終日が11日、静岡・東名CC(6572ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と1打差の8位で出た21歳の稲見萌寧が通算5アンダーで並んだ淺井咲希、ペ・ソンウとのプレーオフを制した。10日の第2日は悪天候で中止となり“2日間決戦”となった大会。混戦を制して昨年7月以来1年3か月ぶりの通算2勝目を挙げた。
スタンレーレディス最終日
女子ゴルフの国内ツアー・スタンレーレディス最終日が11日、静岡・東名CC(6572ヤード、パー72)にて無観客で行われた。首位と1打差の8位で出た21歳の稲見萌寧が通算5アンダーで並んだ淺井咲希、ペ・ソンウとのプレーオフを制した。10日の第2日は悪天候で中止となり“2日間決戦”となった大会。混戦を制して昨年7月以来1年3か月ぶりの通算2勝目を挙げた。
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稲見が鮮やかな逆転優勝を決めた。上がり4ホールで3バーディーを奪うと、18番パー5で行われたプレーオフ1ホール目で第3打をピン手前4メートルにつけた。バーディーパットを決めて2勝目。ホールアウト後は涙を見せた。オンライン会見では「優勝が決まった瞬間は涙が出なくて嬉しいという気持ちだけ。(ホールアウト後に)一緒に練習している高橋彩華ちゃんが来てくれて嬉しくて泣いちゃいました」と涙の理由を明かした。
渋野日向子、畑岡奈紗、原英莉花らツアーを席巻する1998年度生まれの黄金世代、安田祐香ら逸材の多い2000年度生まれのプラチナ世代が話題を集めているが、稲見は“狭間の世代”と称される1999年度生まれ。今季は2001年度生まれの新世代の笹生優花(ICTSI)らも優勝し「同年代の選手が活躍している中、自分はなかなかうまくかみ合わずに中途半端な順位だった。その辺はいつも悔しい思いをしていた」と不甲斐ない思いをした。
初優勝から1年3か月かかった2勝目。「優勝してからいいところにいても最後に気持ちが足りなくて逃していた。悔しいというより満足していた。そこら辺が足りなかった」と自己分析。8月の全英女子オープンから帰国後は練習量を増やした。「それが今週身になってくれたかなと思います」と成長を実感した。
自身のことを「本当に究極に追い込まれた時のメンタルは強いと思う」と評する21歳。「ここぞという時に『何が何でも』となると強いなと思います。昔からです。今年も1勝できてそこで止まらないように、毎週頑張って上位を目指したい」。執念の逆転勝ちを掴んだ精神力を胸にさらなる飛躍を目指す。
(THE ANSWER編集部)