多田修平、初Vへ全体1位 予選であわや“フライング危機”も冷静「音を聞いて出た」
東京五輪まで10か月を切った中、陸上の日本選手権初日が1日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われ、男子100メートルでは多田修平が全体トップの10秒23、ケンブリッジ飛鳥も同タイムの10秒23、桐生祥秀は10秒27で2日の決勝に進出した。コロナ禍で6月に開催予定だった今大会。予選では謎の金属音が鳴ってあわやフライングとなる事態が起きた。
日本選手権が開幕
東京五輪まで10か月を切った中、陸上の日本選手権初日が1日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われ、男子100メートルでは多田修平が全体トップの10秒23、ケンブリッジ飛鳥も同タイムの10秒23、桐生祥秀は10秒27で2日の決勝に進出した。コロナ禍で6月に開催予定だった今大会。予選では謎の金属音が鳴ってあわやフライングとなる事態が起きた。
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無風の中、多田は決戦を前に手応え掴んだ。最後はケンブリッジと並んでゴール。ケンブリッジは同タイムながら着差で2着だった。多田はレース後にオンライン取材に「シーズン序盤と比べたら状態が上がってきた。1位通過で久々の1位を取れた。明日の決勝もこの流れに乗って頑張っていけたらと思う」と意気込んだ。
予選ではスタート直後にストップがかかり、多田だけが大きく走りだした状況となった。フライングか――。周囲は冷や汗をかいたが、多田は「周りの人はたぶんあまり聞こえていなくて、ちょっと小さな音で『カチッ』と鳴ったので、その音に反応した」と説明。「火薬のない音というか、金属音がしましたね。結構小さい音でしたね」と明かした。
問題なく仕切り直しとなり、予選を通過。「周りはそれをフライングと思ったみたいですけど、僕はしっかり音を聞いて出たっていう感じですね。(焦りは)僕は全然なかったです」と強調した。
初優勝の懸かる大一番。「みんな決勝に合わせてくるので気楽な気持ちはない。気合を入れて決勝に臨みたい」と気を引き締めた。
(THE ANSWER編集部)