日韓で屈辱、ドイツで歓喜… 涙のブッフォン、21年間に刻んだアズーリの輝き
次代に託した思い「イタリアサッカー界には確かな未来がある」
06年ドイツ大会は7試合でわずか2失点。しかも、オウンゴールとPKという内容。決勝でフランスを破って優勝に導き、最優秀GKに選ばれた。10年南アフリカ大会、14年ブラジル大会も出場し、史上3人目となる5大会連続メンバー入りという快挙を果たしていた。
そして、40歳となる来年ロシア大会で目指した戦いは道半ばで閉ざされた。6度目の夢舞台を逃し、試合後、英紙「ザ・サン」によると、ブッフォンはこう語ったという。
「このような終わり方にあって後悔の思いもある。イタリアサッカー界には確かな未来がある。我々にはプライドも、能力も、決断力もあり、躓いた時も巻き返しを図ってきた。サッカーであれば、勝つことも負けることもある。称賛も非難もみなで分かち合うものだ」
涙でアズーリのユニホームに別れを告げた希代の名GKは、未来を次代に託し、ユベントスでピッチに立ち続ける。選手としての闘志はまだ、消えたわけではない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer