各国メディアも特集「ゴール前で起きた2人の衝突事故」「全開のドアに辿り着くことすら…」

　その隙に素早くカバーリングした相手ディフェンスにボールをあっさりさらわれた。悠々とキープされ、悲鳴が覆ったスタジアム。2人に譲っていたギントラの3人目の選手も、まさかこんなことになるとは思わなかったのだろう。呆然と座り込んだままの2人に対し、「何をやってるんだ！」と言わんばかりに激しいジェスチャーで怒りを爆発させている様子だった。

　一連のシーンを、米FOXスポーツアジア版は「史上最悪のミス？ 次に何が起きたかというと……」とユーモアたっぷりにつづり、動画付きで紹介。実況は爆笑を堪えきれず、映像を見たファンから「女の喧嘩は怖い」「母親が参加するバーゲンセールのよう」と話題を呼んでいたが、笑撃は世界に飛び火している。

　英国では「ミラー」紙は「信じられないことに、ゴール前に放り込まれたボールをGKがクリアミスし、無人のゴールが目前となった。しかし、その時、大惨事が起きた！」と記述し、「デイリー・メール」紙は「これこそ世紀の凡ミス？ ようやく掴んだ黄金のチャンスをガラ空きのゴール前で起きた2人の衝突事故により逃す結末」と報じている。

　さらに、イタリアでも「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は「全開のドアに辿り着くことすらできず」と紹介し、欧州のみならず、米国でもスポーツ専門局「ESPN」が「これ以上ない最高の決定機で信じがたい大失態を招いてしまった」と伝えた。Jリーグ、日本代表の試合では到底、お目にかかれない珍シーンに反響は広がり続けている。

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ジ・アンサー編集部●文　text by The Answer