宮原、320日ぶり復帰戦で安堵の6位 メドベージェワSP首位、本郷が日本人最高4位
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯は10日、女子ショートプログラム(SP)で左足股関節の疲労骨折から復帰戦となった宮原知子(関大)は65.05点で6位。昨年12月の全日本選手権以来、320日ぶりの大会出場で復活の第一歩を記した。本郷理華(邦和スポーツランド)は65.83点で日本最上位の4位。エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が79.99点で首位に立った。
GPシリーズNHK杯、全日本3連覇女王・宮原が昨年12月以来の実戦で大きなミスなく第一歩
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯は10日、女子ショートプログラム(SP)で左足股関節の疲労骨折から復帰戦となった宮原知子(関大)は65.05点で6位。昨年12月の全日本選手権以来、320日ぶりの大会出場で復活の第一歩を記した。本郷理華(邦和スポーツランド)は65.83点で日本最上位の4位。エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が79.99点で首位に立った。
無数の日の丸が揺れる中、日本の3連覇女王が銀盤に帰ってきた。
宮原はSPのナンバー「SAYURI」。ピンクの衣装をまとった19歳は、冒頭の3回転の連続ジャンプは2本目が2回転トーループに。それでも、3回転ループ、2回転アクセルはしっかりと着氷。故障でジャンプができない間に磨いてきた表現力も発揮した。さすがの貫禄で大きなミスなく演じ切ると、大歓声に包まれるリンク上に、ほっとしたような笑みが咲いた。
昨シーズンは左股関節の疲労骨折で後半戦を棒に振った。大会での演技は3連覇を果たした昨年12月25日の全日本選手権以来、実に320日ぶりだった。
「初志貫徹」をテーマに掲げたGP開幕前には「昨シーズン後半に怪我をしてしまい、オフは氷に乗らない時期が1か月くらいあった」と吐露。「自分が今まで経験したことない時期があって、大変な思いもした。そういうことがあっても、最初に決めた目標は貫き通したい」と意気込んでいた。
宮原の離脱中には樋口新葉(日本橋女学館高)、三原舞依(シスメックス)らが台頭。本田真凜(関大高)もシニアデビューし、2枠しかない平昌五輪の権利獲りは熾烈だ。それでも「最後に全日本選手権で一番いい演技をするというのが目標」と定めた道筋の大事な第一歩を、確かに踏み出した。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer