350億円男の名演技 右前打の打者を一塁アウトにした方法「これは気の利いたプレー」
米大リーグで珍しいプレーが発生した。右前打を捕球した右翼手が意表を突くように、一塁へ送球。油断して、ややオーバーランした打者走者が戻り切れず、アウトに仕留めた。右翼手は好プレー、打者走者は緩慢プレーというべき珍事をMLB公式ツイッターなどが動画付きで紹介し、米ファンからは「よくやった!」「これは気の利いたプレーだ」「同情するよ」との声が上がっている。
右翼手ハーパーの演技に騙された? 右前打を打って一塁アウトの珍プレー
米大リーグで珍しいプレーが発生した。右前打を捕球した右翼手が意表を突くように、一塁へ送球。油断して、ややオーバーランした打者走者が戻り切れず、アウトに仕留めた。右翼手は好プレー、打者走者は緩慢プレーというべき珍事をMLB公式ツイッターなどが動画付きで紹介し、米ファンからは「よくやった!」「これは気の利いたプレーだ」「同情するよ」との声が上がっている。
どこからか「喝」が聞こえてきそうなプレーだ。3日(日本時間4日)のフィリーズ―ナショナルズ戦でそれは起きた。4-4の同点で迎えた7回、ナショナルズの先頭ガルシアが一塁手の脇を抜ける痛烈な打球を放ち、右前打となった。深めに守っていた右翼手のハーパーは駆け寄り、ゆっくりとした動作で拾い上げる。ガルシアも一塁を蹴ったところで止まり、プレーは終わったかに見えた。次の瞬間だ。
ハーパーは普通に内野へ返球するような素振りをしながら、突然、ノーステップで豪快に右腕を振った。狙ったのは一塁だ。気づいたガルシアは慌てて戻る。つられて咄嗟に反応した一塁手のホスキンスもすかさずベースに入り、送球をワンバウンドで捕球。すぐさまタッチをすると、間一髪でアウトになった。予想外の展開に実況席は興奮。ガルシアは呆然とした表情だった。
今年メジャーデビューしたばかりの20歳ルーキーを油断させておきながら、意表を突く送球で仕留めたハーパーはまさに「あっぱれ」だ。MLB公式ツイッターは「ブライス・ハーパーが油断している奴らを捕らえる」、米スポーツ専門局「FOXスポーツ」MLB専門ツイッターは「やったぞ! ブライスを甘く見るな」とつづり、実際のシーンを動画付きで公開。ファンからも様々な反応が上がっている。
ハーパーに対しては「よくやった!」「ワオ!」「これは気の利いたプレーだ」と称賛する声の一方で、ガルシアに対しては「うーん。同情するよ」「ルーキーの失敗」「誰かさんはベンチに下げられるだろうね」と嘆く声も上がった。
昨シーズンの開幕前にフィリーズとFAでの史上最高額となる13年3億3000万ドル(約350億円)で契約したハーパーは打撃だけでなく、抜け目ない守備はさすが。5月に20歳になったばかりの新人ガルシアにとってはほろ苦いプレーとなった。試合もフィリーズが延長の末に6-5で勝利した。
(THE ANSWER編集部)