15歳ザギトワが1、2位独占 “美新星の装い”に高まる世界の注目「まさに女王だ」
「アリーナは本当になり切っていた」…観る者の心を奪う“武器”はアドバンテージ
続けて銀メダルに選ばれたのは、黒を基調としたSP「ブラックスワン」のシックな衣装だった。「他の選手は単に滑っているのに対し、アリーナは本当になり切っていた。幻想的な冬のおとぎ話のナンバーは実に神々しかった」と称賛。「上半身は明確な白と黒の混合でスカートには不明瞭なチュールに仕上げたのには驚愕させられた」と記しており、銅メダルに選んだガブリエル・デールマン(カナダ)のフリーを抑え、見事に1、2位を一人で占めている。
ザギトワの衣装を巡っては、米国のファッションデザイナー、ニック・ベレオス氏が「アリーナはアメージング!すべての女子フィギュアスケーターは注視すべき」「主役のバレリーナのようだ」などと賛辞を送り、注目を集めていたが、メディアにおいても“美新星”の装いに関心は高まっている。
今年からシニアデビューの02年生まれ。3月には1歳上の本田真凜(関大高)を破って世界ジュニア選手権を制し、ジュニア時代から長い手足を誇る抜群のスタイルでファンを魅了していた。フィギュアにおいて演技の印象を深める衣装は、重要な要素の一つ。初出場でメダル奪取を狙う平昌五輪でも、観る者の心を奪う“武器”は大きなアドバンテージの一つになりそうだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer