清宮、安田だけじゃない 野手豊作ドラフト、近未来の「和製大砲」候補は?
下位指名には身体能力抜群、独立リーグ本塁打王、父米国人のハーフの注目選手も…
ここまでは野球ファンには、おなじみの存在だが、下位指名でいうと、巨人7位指名の奈良学園大・村上海斗外野手だ。189センチ、95キロと恵まれた体格を誇り、50メートル5秒8、投手としても最速145キロ。驚異の身体能力に秘めたパンチ力は図抜けている。右打ちだが、同じ外野手のソフトバンク・柳田のように育ってくれたら、おもしろい素材だろう。
一方、独立リーグ出身で期待したいのが、楽天5位のBFL兵庫・田中耀飛外野手。181センチ、95キロと体格に恵まれた右の長距離砲で、今季はリーグ本塁打王に輝いた。巨人3軍との交流戦でも2本塁打。21歳と若く、将来性も見込める。育成選手ではソフトバンク育成3位の沖縄尚学も砂川リチャード内野手は米国人の父から譲り受けた188センチ、104キロの体格で大化けを見てみたい。
近年は走攻守がそろい、平均値の高い野手が指名を受ける機会が多かったが、「高校BIG3」を筆頭に大砲が脚光を浴びた野手ドラフトは久しくなかった。その分、どんな選手が生まれるか楽しみだ。今季、ブレイクしたような西武・山川穂高のように、ひと振りでファンを魅了できる叩き上げで、侍ジャパンに入るような選手が一人でも出てくればプロ野球もさらに盛り上がるだろう。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer