高校野球経験ゼロ、左キラー、投手歴1年… ドラフト近未来の「育成の星」候補は?
背番号3ケタから始まるプロ野球人生、実力一つで夢を掴めるか
ソフトバンクと同じように3軍を保有する巨人では、育成4位の田中優大投手(羽黒高)に注目する。投手に転向したのは、高校2年から。しかし、最速143キロをマークし、高い身体能力で一躍、プロの注目を浴びた。巨人の入団テストを経て指名を受けた右腕。本格的な投手歴はわずか1年と伸びしろ十分で、「元祖・育成の星」山口鉄也投手(05年育成1位)らに続く存在になれるか。
ほかにも、楽天1位で大学時代に全国大会出場した井手亮太郎投手(九産大)、広島1位で最速151キロの剛腕を誇る岡林飛翔投手(菰野高)、DeNA1位で最速146キロの本格派右腕・中川虎大投手(箕島高)ら楽しみな原石はいる。
いずれも背番号3ケタから始まるプロ野球人生。しかし、グラウンドに出れば、実力一つで夢を掴むことはできる。果たして、今年の育成選手から未来の侍ジャパンに名を連ねる選手は生まれるのか。飛躍の物語を見守ることもファンの楽しみの一つになりそうだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer