「ドラ1じゃない逸材」こそ注目!? ドラフト114人に隠れた“掘り出し物”候補は?
広島リードオフマンの弟、日米ハーフ右腕、U-18高校日本代表左腕
同じように、社会人内野手でいえば、巨人5位・田中俊太内野手(日立製作所)は面白い。広島のリードオフマン・田中広輔の弟にあたり、堅実な守備、勝負強い打撃は魅力的。巨人もマギー以外は二、三塁手は手薄でレギュラーのチャンスはある。実力的には、もともと上位候補で5位に残っていたのが、不思議なほど。巨人―広島で兄弟対決の機会をどんどん作ってほしい。
未知なる可能性という意味では、広島3位のケムナブラッド誠投手(日本文理大)が楽しみだ。192センチ、91キロの大型右腕。米国人の父を持つハーフで、最速151キロ。本格的な野球歴は浅いといい、野村、岡田、薮田ら、大卒右腕を育て上げてきた広島なら、育つ土壌もある。将来性も含め、大化けするかどうか注目して見ていきたい。
上述のDeNA・細川のような高校生では、ソフトバンク5位の田浦文丸投手(秀岳館)に期待したい。侍ジャパン高校日本代表でU-18W杯ベストナインを受賞。並の高卒左腕と違うのは、直球の球威とスライダーのキレで抑えるだけでなく、100キロ台前半のチェンジアップで緩急という技があることだ。こちらも上位指名でもおかしくなかった逸材。2~3年以内に頭角を現しそうだ。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer