ズベレフへの批判を発端に キリオスと独レジェンドが場外乱闘「ベッカーは愚か者だ」
男子テニスの世界ランク40位ニック・キリオス(豪州)は主催大会での濃厚接触などで物議を醸した上に新型コロナウイルスに感染した同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)ら一部選手を公然批判。その後もパーティー参加で物議を醸した7位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に対しても「自己中心的」と糾弾したが、これに対してグランドスラム優勝6回のボリス・ベッカー氏(ドイツ)が激怒。「裏切り者」「愚か者」とSNS上で場外乱闘に発展している。英公共放送「BBC」が報じている。
ズベレフを批判したキリオスにベッカー氏が不快感
男子テニスの世界ランク40位ニック・キリオス(豪州)は主催大会での濃厚接触などで物議を醸した上に新型コロナウイルスに感染した同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)ら一部選手を公然批判。その後もパーティー参加で物議を醸した7位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に対しても「自己中心的」と糾弾したが、これに対してグランドスラム優勝6回のボリス・ベッカー氏(ドイツ)が反応。「裏切り者」「愚か者」とSNS上で“場外乱闘”に発展している。英公共放送「BBC」が報じている。
ジョコビッチ主催の慈善大会「アドリア・ツアー」に端を発したテニス界の新型コロナウイルス問題。万全の感染防止策をとらなかった大会運営、試合後のナイトクラブでの濃厚接触なども明らかになり、ジョコビッチら参加選手は批判を集めていた。
4選手が陽性反応を示す中、陰性だったズベレフは中止となった大会後に自主隔離に入ると表明しながら、パーティーに参加していたことが発覚。ジョコビッチらを批判していたキリオスは、SNSで改めてズベレフの行為を「自己中心的」と批判していた。
だが、このキリオスの発言に不快感を示しているのがベッカー氏だ。ジョコビッチのかつてのコーチでもある同氏はSNSで「裏切り者は嫌いだ。同じスポーツマンやスポーツウーマンを酷評する人間はオレの友達ではない。鏡で見て、オレたちよりも優れていると思っているのか、ニック・キリオス」と批判。ズベレフへの批判を「裏切り行為」としたことから“場外乱闘”が勃発した。
キリオスは世界的なパンデミックでズベレフの犯した行為の重大さを主張したが、ベッカー氏は「それでも裏切り者は好きではない」と一歩も引かず。すると、キリオスは「オレが思っていたよりもボリス・ベッカーは遥かに愚か者だった」と反撃。2人の応酬は過熱する一方で、再開間近のテニス界で波紋を広げている。
(THE ANSWER編集部)