【ドラフト】画期的指名 高卒1年目で西武3位、18歳・伊藤翔がプロ注目にして独立Lに進んだ理由
一発勝負の大学より毎年勝負の独立リーグが持つ“近道”「自分が一番旬な時に入れる」
「4年間で一発勝負の大学より、毎年勝負をかけられるところに魅力を感じました。大学に行っても、ピークが2年生、3年生で迎えてしまう時もある。自分が一番、旬なタイミングで入れるチャンスがあることがいいなと思って、NPBに行くには大学や社会人よりも近道だと感じました」
大学ではプロに挑戦できるのは最短で4年後。伊藤の言うように、NPBのスカウトも注目する逸材として進学しても伸び悩んだり、2、3年生にバリバリ活躍しても4年生になって下降線を辿ったりといこともある。しかし、独立リーグならば指名のチャンスは1年ごとにあり、「毎年勝負」をかけることができる。
「独立リーグはNPBのスカウトの方が球場に足を運んで、アピールする場を与えてくれるというのが一番のメリットだと思います」
実際、伊藤は1年目から16試合に登板し、8勝4敗、防御率2.18をマーク。独立リーグ日本一にも導いた。大所帯の大学より、少数精鋭の独立リーグで1年目から真剣勝負の公式戦を数多く踏めることはメリットの一つ。こうして「今年中に150キロを出したい」と描いたプラン通りに152キロ右腕に成長し、3位という上位で指名を勝ち取った。