「高校生豊作」の年こそ狙い目? 157キロ剛腕ら…各球団が唸る「即戦力」社会人は?
六大学記録を樹立したヒットマン、まさかの指名漏れ味わった長距離砲
外野手では日立製作所・菅野剛士外野手。明大時代は東京六大学最多安打記録の高山俊(現阪神)とともに最多二塁打記録を樹立した逸材だ。当時はプロ志望届を提出しながら、指名漏れ。社会人に進むと、1年目から4番で都市対抗準優勝。今年は社会人侍ジャパンに選ばれるなど、バットコントロールも一皮むけた印象で、打者ならNO1と言っていいだろう。
もう一人、忘れてはならないのが、JX-ENEOS・谷田成吾外野手だ。慶応高時代から「由伸2世」と騒がれ、慶大も含め、高校、大学で各カテゴリーの日本代表を経験。大学ではドラフトで指名されず、大きな話題を呼んだが、悔しさをバネにして2年後の今年の雪辱へ、実力を磨いてきた。飛距離は天性のものがあり、悲願を叶えることができるか。
こうして振り返ってみると、投手を中心にドラフトで1位指名が予想される逸材も複数いる。昨年の社会人1位指名は東京ガス・山岡泰輔(オリックス)のみ。今年は清宮に人気が集中する裏で、昨年以上に1位指名を受けることが濃厚だ。高校、大学生に比べ、選手として完成度が高く、即戦力として活躍できるのが最大のメリットである。
果たして、どれだけの選手が指名され、プロの世界に飛び込むのだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer