清宮大人気で裏かく球団も… ドラフト会議“戦略の妙” 一本釣り候補は誰?
安田も単独指名の可能性…社会人の157キロ剛腕、即戦力の大学生両腕も注目
清宮、中村とともに高校BIG3を形成した履正社・安田尚憲内野手も1位は有力。高校通算65発を放っている左の長距離砲で、広角に打てる打撃センスは魅力的だ。しかし、現状、1位指名を公言している球団はなく、単独入札の可能性もある。
即戦力が揃う社会人も狙い目だ。田嶋に続く存在は、ヤマハの157キロ右腕・鈴木博志投手だろう。今季のアマチュア最速の剛腕。地元の中日などが一本釣りに出てもおかしくない。
大学生では左右の両腕がおもしろい。立命大の152キロ左腕・東克樹投手は170センチと小柄ながら、侍ジャパン大学日本代表の主戦で活躍した逸材は完成度が高く、1年目から活躍が期待できる。仙台大の155キロ右腕・馬場皐輔投手は、最速が表す通りの本格派で伸びしろもある。外れ1位候補か、あるいは1巡目入札の目も十分にある。
そのほか、高校生では青藍泰斗・石川翔投手、慶大・岩見雅紀外野手、中大・鍬原拓也投手、日立製作所・鈴木康平投手、ホンダの永野将司投手あたりも最終的に外れ1位を含めた12人の候補に入って来る。
ドラフトは当日まで揺れ動く情報戦。清宮の指名の動きを見せておきながら、裏を欠くという戦略もあるだろう。果たして、清宮・田嶋とともに1位指名を受けるのは誰になるのか。読み上げの瞬間まで、目が離せない。