羽生結弦のお辞儀は「絶対に忘れない」 ロシアの恩師が「感動的」エピソードを語る
新型コロナウイルス感染拡大によって3月の世界選手権が中止となり、シーズンに幕を下ろしたフィギュアスケート界。1981年欧州選手権王者イゴール・ボブリン氏(ロシア)は、過去に指導したことのある五輪連覇王者・羽生結弦(ANA)とのエピソードを明かしているようだ。ロシアスポーツ紙「スポルトエクスプレス」が報じている。
振付師として活躍するボブリン氏が地元紙にエピソード明かす
新型コロナウイルス感染拡大によって3月の世界選手権が中止となり、シーズンに幕を下ろしたフィギュアスケート界。1981年欧州選手権王者イゴール・ボブリン氏(ロシア)は、過去に指導したことのある五輪連覇王者・羽生結弦(ANA)とのエピソードを明かしているようだ。ロシアスポーツ紙「スポルトエクスプレス」が報じている。
引退後は指導者、振付師として活動している66歳のボブリン氏。同紙のインタビューで、「彼ら(日本人)の立ち振る舞いを私たちは新型コロナウイルス感染問題でとてもよく見ることができました。彼らは従順です。もし私が日本のスケーターを指導しに行ったら、そのスケーターのためにスポーツだけではなく、他の面に関しても指導する先生になります」と語った後、羽生とのエピソードを明かしている。
「私は絶対に忘れません。私たちがソチから出発する時、彼(羽生)は電話してきて、自分たちのホテルを通ってほしいとお願いしてきました。(ホテルに着くと)彼のチームとスケート連盟の会長が一緒に出てきて、黙ったまま一斉にお辞儀したのです。私は、あれほど感動的に感謝されたことはありませんでした。ホテルの従業員は私より大きく驚いていました」
同紙によると羽生を指導していたボブリン氏は、2014年のソチ五輪が終わり、現地から出発する時の思い出をこのように明かしている。金メダルを獲得した羽生を含め、日本人の感謝の表現に感動したようだ。