“85番目の男”が下剋上も… 昨季の下位指名から躍動した“掘り出し物”の成績は?
低迷するチームで奮闘したパの中継ぎ、セの内野手も前半戦奮闘
○ロッテ・有吉優樹投手(ドラフト5位=九州三菱自動車)
開幕1軍を掴み、中継ぎの一人として奮闘。チームが低迷し、脚光を浴びる機会は少なかったが、高梨、平井を上回る53試合で16ホールドを挙げ、防御率2.87と存在感を発揮した。地元・千葉の東金高から東京情報大に進み、社会人3年目でプロ入りの夢を掴んだ右腕。来季も井口新監督を支えるブルペン陣で貴重な役割を担いそうだ。
○阪神・糸原健斗内野手(ドラフト5位=JX-ENEOS)
野手に目を移すと、印象に残ったのが社会人出身の好内野手だ。チームの新人唯一の開幕1軍入り。5月には10打席連続出塁を記録するなど頭角を現し、北條に代わって遊撃レギュラーに定着した。しかし、7月の守備で右膝を負傷し、レギュラーシーズンを棒に振った。通算66試合で打率.259、1本塁打、24打点にとどまったが、CSで1軍復帰。万全の状態なら遊撃手のレギュラーを掴んでもおかしくないだろう。