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【甦るラグビーW杯】台風直後、カナダが被災地に残り泥掃除 背景に“日本愛”「ここまで友好的な国に…」

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は、台風19号の影響で試合中止となったカナダが戦わずに最下位決定となったものの、泥掃除などのボランティア活動に参加した様子を再度紹介する。

ラグビーのカナダ代表【写真:Getty Images】
ラグビーのカナダ代表【写真:Getty Images】

新型コロナ禍の今こそ「ONE TEAM」に―ラグビーW杯の名珍場面を連日回想

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は、台風19号の影響で試合中止となったカナダが戦わずに最下位決定となったものの、泥掃除などのボランティア活動に参加した様子を再度紹介する。

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 10月13日に予定されていた1次リーグB組最終戦のカナダ―ナミビア戦が台風19号の影響により中止に。無念の最下位が決まったカナダは台風の爪痕が残る釜石に残り、泥掃除などのボランティア活動に参加した。大会公式ツイッターが画像付きで取り上げ、大きな反響を呼んだ。彼らの取った行動を海外メディアも特集。英公共放送「BBC」は「カナダの選手たちがナミビア戦の中止後、復旧活動の手助けをする」と取り上げた。

 代表選手たちは釜石市内の住宅街の道路に溜まった泥を除去するため、スコップを手にした。心優しきカナダ人たちはポリ袋に泥を詰め込むボランティア活動を行った。大会公式ツイッターなどが実際の様子を公開すると、日本のみならず海外からも称賛の嵐が巻き起こった。

 何が、カナダ代表をボランティアに駆り立てたのか――。参加したSO/FBピーター・ネルソンがその理由を明かしていた。

「試合がキャンセルとなって、我々は落胆しました。しかし、こんな時だから、ラグビーよりも遥かに重要なものが存在するのです。ここでは(台風で)壊された人々の住む家を何軒も見ました。そして、我々にできることであれば、どれだけ小さい役割だとしても、彼らの手助けになることはしようとしたのです」

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