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【甦るラグビーW杯】「携帯を失くすなら日本で」 帰国前日にアイルランド番記者が感動した“おもてなし”

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は、準々決勝で敗退したアイルランドのメディアが日本で起きた感動のおもてなしエピソード。大会中につづられた記事では「もし、携帯電話を失くすなら、日本をオススメします」と絶賛していた。

アイルランド記者は日本の“おもてなし”に感激【写真:石倉愛子】
アイルランド記者は日本の“おもてなし”に感激【写真:石倉愛子】

新型コロナ禍の今こそ「ONE TEAM」に―ラグビーW杯の名珍場面を連日回想

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は、準々決勝で敗退したアイルランドのメディアが日本で起きた感動のおもてなしエピソード。大会中につづられた記事では「もし、携帯電話を失くすなら、日本をオススメします」と絶賛していた。

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「最後のグッバイ ラグビーW杯日記:私の失くした携帯電話を日本人が戻してくれた時間こそが、彼らの国民性の証明だ」という見出しで報じたのは地元紙「アイリッシュ・サン」だった。世界ランク1位で開幕を迎え、優勝候補と目されたアイルランドは1次リーグで日本と激闘を繰り広げ、10月19日の準々決勝で3連覇を狙うニュージーランドに14-46で敗れて大会を去った。

 日本で取材していたニール・オリオーダン記者も帰国の途に就いたが、この直前にアクシデントに見舞われたという。「携帯紛失」だった。

「もし、あなたがどこかで自分の携帯を失くすとするなら、日本で失くすことをオススメします。失くすこと自体をオススメしているわけではありませんが、戻ってくる可能性は世界のどこよりも遥かに高いでしょう。自分の経験上の話です」

 同22日の夜便で帰国する前日に携帯電話を紛失したことに気づいたという。海外出張中の記者にとっては死活問題だったが、救いの神が現れた。

「どうにかこうにか、タクシーの領収書を持っていたので、レセプショニストがとても親切に会社に電話をしてくれたおかげで、彼らは携帯をキープしていることを確認してくれました」

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